観劇記録(海外)
リヴァプールの中心街にあるEveryman Theatreでの上演。劇場の芸術監督も務めるSuba Dasの演出(この演目で男の演出家かという気持ちはありつつ…)。 劇場前に飾られているポスター。 キャリル・チャーチルはいわずと知れた、代表的な現代イギリス劇作家であ…
まだ気温が全然上がっていないが三月だ。今月は意味が分からないくらい面白そうな演劇が目白押しであるため、観劇のスケジュールがめちゃくちゃなことになっているし、少し遠くの劇場で上演される作品やチケット代のかさむ公演はかなり諦めている。 劇場も少…
先週末、Hope mill Theatre という独立系小劇場に初めて行って観劇してきた。この劇場は、他の小劇場とは少し異なり、他のアーティストへの貸館事業よりも、新作や輸入作品を自分の劇場で製作し、ロングランで上演することを中心に据えたタイプの劇場のよう…
最近、日本のTwitterで話題になっている、「ムーラン・ルージュ」のチケットが高すぎる問題。その流行に乗りつつこのブログを始めたいと思う。「ロッキー・ホラー・ショー」は日本でも去年2022年にパルコ主催、河原雅彦演出、古田新太主演で上演されている。…
Papergang Theatre ‘A Bouffon Play About Hong Kong’ HOMEシアター PUSHフェスティバルという劇場の催しの一部の公演。Isabella Leung作・演出で、2021年にはThe Women's Prize for Playwritingの最終候補作に残ったらしい。タイトル通り香港にまつわる話で…
先週の観劇の後、授業で観客論を勉強してからブログを書こうと思っていたため時間が空いてしまった。授業では、ジャック・ランシエールの『解放された観客』と、Royona Mitraの'Decolonising Immersion: Translation, spectatorship, rasa theory and contem…
マンチェスターでの観劇生活再開の始めは、まずお気に入りの小劇場での観劇からだ。 ① Gary Clarke Companyの“WASTE LAND” (2019初演) 開演前の様子。友達と来たのに、色々あって分かれて座っている。 徒歩三分ほどの一番近いコンタクトシアターでの観劇。…
クリスマス休暇での、ロンドンの観劇録も最終回だ。 学期が始まるとロンドンに行くような余裕は全く無くなってしまうので、結局日帰りも含めて三回も行き、観劇を繰り返した。ロンドンは本当に劇場がいっぱいあって、夢のような場所なのだが、観劇する以外の…
今日は日曜に上演しているそこまで高くない作品を選んだら、どちらもディズニーになったという偶然のディズニーDAY! ①『Newsies』 上演前の舞台の様子 日本でも上演されたディズニーミュージカル。ウェストエンドの劇場街ではなく、少し離れたところにある…
課題で本当はそんな余裕も無いっちゃないのだが、この機会を逃し学期が始まると更にそんな余裕も無くなるので、観劇旅行二回目に行ってきた。帰ったら勉強に集中するために旅行中に簡単にブログを書いておきたいと思う。 『&juliet』 シェイクスピア作『ロ…
こう思い返してみると、前回の『Wicked』、『RUINATION』に続き、『Hex』と魔女物を観ることが多い今回の観劇旅行。課題にかかりきりになって全然ブログを書く時間が取れなかった!ということで、曖昧で簡単なブログになります…。 『Best of Enemies』in Noë…
初めてロンドンに行ってウェストエンドで観劇してきた。完全に観光モードで観劇中のメモもあまりしなかったので、このブログもただの思い出語りになる可能性が高いがせっかくなので書いていく。 『Wicked』 開演前の様子。当日券なのに意外といい席。 当日の…
ニール・ゲイマンの小説を原作にした作品。ナショナルシアター制作で、2019年に初演したのち、現在ツアー公演を行っている。私はソルフォードのThe Lowryで14日と16日の二回観劇した。 二幕開場前の舞台 物語は、中年の主人公が父親の葬式で故郷に戻り、昔の…
この劇は全体的に観るととびぬけて面白く優れている訳ではなく、その点は前回同じロイヤルエクスチェンジシアターで観た、『Let the Right One In』の方が良かったのだが、二幕頭の議会場面のあらゆる扮装をして様々な政治家が歌い踊る場面が非常にトンチキ…
信頼の厚いHOMEシアターでの上演。題名の通り、Dan Dawというオーストラリアでキャリアをスタートさせて現在はイギリスで活動しているアーティストの作品で、彼が手足に麻痺を持つ障がい者であるということと、クイアであるということが作品のテーマに関わっ…
アガサ・クリスティー作のこの作品は、1952年11月25日に初演されてからコロナで休演を余儀なくされるまで世界最長のロングランを続けていたらしい。私は元々全く知らなかったのだが、幸運に同時期に留学している大学の後輩に教えてもらい、原作の本も貸して…
原作はフランク・ヴェーデキントの1891年出版の小説で、今回は2006年にブロードウェイで初演されたスティーヴン・セイター脚本、ダンカン・シーク音楽のロックミュージカル版だ。 日本でも劇団四季をはじめとして、プロ・アマチュア団体等の上演がされている…
今週は近所の劇場のしかも一時間公演だからいいかと思って、平日に二つの公演と、週末にミュージカルのライオンキングを観に行った。 『NOT F**KIN’ SORRY』 写真撮影が自由だった 一番家に近いコンタクトシアターでの公演。学生会員&会員割引でチケットは…
原作はスウェーデンの作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの小説で、2008年にスウェーデンで『Let The Right One In(邦題ぼくのエリ 200歳の少女)』、2010年にアメリカで『モールス』として二度の映画化がされている。母子家庭で、アルコール依存の母…
マンチェスターHOMEシアターでの上演。二列目のほぼセンターで観劇した。前列も誰も座っていなかったので最前列ではあるが舞台をかなり見上げる形になるので見えにくい部分もあった。二年生向けの近代劇の授業の一貫で無料で観ることができた。無料チケット…
Pigfootというイギリスの脱炭素劇団(Carbon-neutral theatre company)の公演で、タイトルからも分かる通り気候変動を扱う作品だ。演出はHetty Hodgson (she/her) と Bea Udale-Smith (she/her)。 www.pigfoottheatre.com 気候変動を直接的に扱う劇は、シビ…
授業でオススメされたこともあって、観劇した。歩いて20分くらいのHOMEシアターでチケット代は、2000円くらい。 Kenrick Sandy と音楽プロデューサーのMichael Asante によって2002年に設立されたヒップホップダンスカンパニーBoy Blueによる公演だ。全然知…
ピューリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの1982年の小説を基にしたミュージカルで、1985年にはスピルバーグが映画化している。 劇場前のポスター写真 劇場はThe Lowryという大学からバスで30分くらいのところで、割引チケットで三列目を実際の値段の…
OUTBOX『GROOVE』@CONTACT THEATRE(寮から徒歩三分くらい) Ben Burattaという演出家の元、2010年に結成された劇団で、“Outbox create spaces where queer people can dream and imagine”というキャッチコピーにもあるように、LGBTQの人々の出演する、彼らが…
Geckoは、2001年に芸術監督のAmit Lahavによって結成されたフィジカルシアターカンパニーだ。イギリス全土や国際ツアーも行っている有名なカンパニーのようである。 今回の作品『KIN』(家族、親族などの意味)はイギリスのナショナルシアターの委託で作られ…
観た作品が溜まっていくばっかりで全然ブログを更新する時間が無い今日この頃、日本に来ている「スカーレット・プリンセス」チームのインスタグラム投稿を見ては、なぜ私は今日本にいないのかという気持ちになっています。日本は何故秋にばっかり劇を上演す…
大学から歩いて行けるマンチェスターパレスシアターには、ブロードウェイやウェストエンドでも上演のある大型ミュージカルのツアー公演がやって来る。今公演しているのが、来年日本でも日本版で初上演される『ドリームガールズ』だ。 パレスシアターの外観、…
マンチェスターに交換留学にやって来て絶賛言語の壁にぶつかっていますが、演劇のおかげでギリギリ元気にやってます。日本では全然書かないのに海外行った時だけブログ書くやないかと思われそうですが、ただの備忘録・感想でもあまり日本語で記録が残ってい…
7/7、七夕の日にオーバーアマガウの受難劇を観てきた。 例によって無事ここまでたどり着くのに必死であまり予習できておらず、今までの知識の蓄積とコロナ禍にオンラインで観たジーザス・クライスト・スーパースター、ヨセフの不思議なテクニカラー・ドリー…
2022年7月6日、シビウからミュンヘンに降り立った私は早速バイエルン歌劇場でオペラを鑑賞した。演目は「トロイアの人々」で、Christophe Honoré演出、ウェルギリウスの「アエネーイス」を基にした作品だそうだ。チケットはU-30の割引で二列目なのに10ユーロ…