バナナの木

演劇学を学ぶ大学四回生です。自分の勉強のために観劇の感想を書こうかと思っているブログ

シビウ演劇祭一日目観劇録

①フランスCompagnie DyptikのD-Construction(脱構築?) in Habermann Market 
 
 フェンスが舞台の中心に立っていて、演目の半ばでフェンスの内と外が入れ替わる形式、最初はフェンスの外側がメインステージのようになっていたので、逆側がメインなんだなくらいにしか思わなかったが、こちら側に演者が移ってきて反対側の客がフェンスのギリギリまで詰めてくると、急に壁に隔てられた人々、移民問題というようなメッセージが鮮明に浮き立ってくるような仕掛けになっていた。 
 ダンスはヒップホップでアクロバットな動きもあるパワフルな雰囲気だが、ところどころセンチメンタルというか落ち着いた身体表現があったり、こちらをじっと見つめてきたりして緩急があった。 
 
 カーテンコールはスタンディングオベーションだったが、観客のひとが間にはいって礼をみんなでしていて思わず誰!?って日本語で口から漏れ出てしまった。 
 
②フランスのCirkVOSTのPigments 
コンテンポラリーサーカスで、空中ブランコがメイン。ところどころ衣装の早着替えとか一時停止とかあってもメインは空中ブランコであまり言及するようなことも逆にないが、やっぱり技が決まったらすごいし、最後にみんなで回りまくるところは圧巻だった。 
 
最後はDrone & lasers show 
初日と最終日に開催されるショー、今までは花火だったが結構危ないから?環境への配慮?等でドローンに変わったらしいラドスタンカ劇場の上でドローンで本とか花とか蝶々とかが表現されていた。 
23時からとなっていたが結局色々トラブルもあって30分おしではじまる。皆花火が名残惜しいのか、ドローンショーに花火のヒュードーンという音を口々に言っていて面白かった。 
 
案の定すこし遠いホストファミリーの家に帰れなくなった(これを見越してホストシスターも誘っていた)が、結局どうにかなったのでよかった。 
 
他のメンバーは皆バーに向かっていったので元気だなあと思う夜だった。たぶんノリ悪いと思われてるだろうな...