バナナの木

演劇学を学ぶ大学四回生です。自分の勉強のために観劇の感想を書こうかと思っているブログ

ウェストエンド観劇④ー『Newsies』・『Frozen』ー

今日は日曜に上演しているそこまで高くない作品を選んだら、どちらもディズニーになったという偶然のディズニーDAY!

 

①『Newsies』

上演前の舞台の様子

日本でも上演されたディズニーミュージカル。ウェストエンドの劇場街ではなく、少し離れたところにある特設劇場のような場所が会場で、劇団四季の仮設劇場を思い出した。

劇場はギリシャの円形劇場式で観客席もそこまで高さがつけられていない。客席中央奥から舞台までフライングの装置がつけられていたり、役者が客席おりを何度もするし、舞台横も突き出して舞台になっている。一番面白いなと思ったのはオーケストラが舞台下手の簾がかかったような黒い部屋の中にいて、まさに歌舞伎ではないかと思った。参考にいるのではないかと感じるレベル。

物語は、貧しい新聞売りの少年少女達が資本家の新聞社の搾取に対抗してストライキするというもので、そこにリーダーの青年と新聞記者で実は資本家の娘であるヒロインとの恋愛が絡んでくる。

物語は単純で曲もそこまで耳に残る感じではないのだが、とにかくダンスとアクロバット重視で跳ぶわ回るわという感じだった。なぜ人は高速ピルエットであんなにも感動できるのか。圧巻の群舞でイギリスで久々にちゃんとしたスタンディングオベーションを観た。でもダブルコールはないのが面白い。

 

『Frozen』

上演前の舞台の様子

一幕終わりから書き始めているのだが、やっぱり「Let it go」が最後に来て終わるし、あのエルサの薄水色衣装に早変わりするのがすごくスペクタクルでこれこれ!これがみたいんだよという気持ちになった。むしろこれ以上は見せれなくないかということで二幕が不安。

と書きつつ二幕もサウナのレヴューみたいなシーンがあったりして話もどんどん展開していって面白く観ることができた。子供がたくさん来ることを見越してか、休憩含め2時間20分と少し短めになっているのかも知れない。そのため、アナとクラストフに恋愛要素はほとんど無くなって、ほぼアナとエルサの姉妹愛に焦点が当てられていたのが良かった。

細かくみていったらそうでもないかも知れないし気候は真逆だが、幕開きの曲の感じや異国の感じパペットの感じ、王家の話という点で意外と「ライオンキング」に近いのではないかと思った。